50年くらい前の作品のようです。
絵がレトロですし、字も細かくて、敬遠されそうな絵本です。
オーランドシリーズはイギリスでは長く読み継がれているそうです。
最初のページにびっくりさせられます。
だって、紅いじゅうたんのひいてある階段に、まるで雛人形のようにねこたちが一段一段にいるのです。
でも雛人形のようなお行儀よくではなく、だらしなく寝転がっているのです。
どうしたことかと読んでみると、暑さでバテでているのです。
そこで、ねこの一家は前回「農場をかう」で一緒に暮らすようになった馬の一家と海へ出かけることにします。
イギリス人は、旅行にも家族の写真を持っていくのでしょうか。
ふた家族とも、結婚写真や子どもの写真を荷造りのなかに入れています。
絵がとても丁寧で、凝ってあるので、すみずみまで見ていろいろと発見する楽しさがあります。
ユーモアもたっぷりです。
読んでみるとこの絵本の(このシリーズの)魅力がわかるはずです。