オリジナルはデンマークの作品だからでしょうか、
「死神」の存在が、うちの娘たちにはいまいち理解できなかったようです。
我が家の娘たちは祖母(私の実母)の臨終に立ち会っており、
その時に死神など絶対にいなかったことを上の2人は記憶しているからです。
ちなみに母の亡くなった当時、娘たちは5歳・3歳・1歳でした。
死神の風貌が、長く尖った鼻に黒いマントを被って いかにも怖そうなので
この作品を通して 子供たちが死を怖いもの・ネガティヴなものとして
捉えてしまわないか、ちょっと心配になりました。
死神が出てくる必要性に疑問を感じたので☆を1つ減らさせてもらいました。
母の臨終が近づいた時に、私は死をこの世のまぎれもない事実として
きちんと子供たちに伝えたかったので、幼児心理の専門知識のある方などに
あらかじめ相談した上で子供たちを立ち合わせたのです。
親が精神面のフォローを続ければ、生きた勉強になることを信じて…。
でも、この作品の中の 死神の言葉は普段から私の思っていることで
心理をついて、大きくウンウンと頷けるものでした。
『もし死ぬことがなくなったら、生きているということは大事ではなくなるんだよ。
雨の日がなかったら、お日さまを有り難く思うこともない。…』
子供たちには生きていることの尊さ・有り難味を感じて、
周りの人々も自分も大切にして生きていって欲しいと思います。