ハロウィンの季節にぴったりなこの一冊。
最近はハロウィンと言っても可愛いストーリーのものも多いけれど、これは違う意味での面白さが凝縮しています。
読みながら、思わず眉間にしわがよって声が漏れてしまいそう・・!
それくらい想像もつかないフイニギン達にとっては極上のスペシャルスープです。
でも怖いもの見たさというのでしょうか?気持ち悪いけど見てみたい人間の心理をうまくついています。
そしてどこか応援したくなる愉快なキャラクター達。
魔女にゾンビにビーストにミイラにモグラのような狼男と、登場人物は怖いはずなのにどこか愛嬌があって、それぞれが大事にしている究極の食材がこれまた度肝を抜かれます。
目玉煮込み??コウモリのはねにカエルの足なんて想像もつきませんが、気持ち悪くて顔をしかめてしまいます。でも、ここまでくると不思議。次は何が出てくるのかとワクワクしてしまうのも不思議です。足のツメの切ったやつとか、ネズミのふんやら、鼻水なんていうのは笑いを誘いそうです。
絵の雰囲気もどこか気持ち悪さを醸し出したかのような地味な色合いを使っていて、より気持ち悪さを演出してこの絵本を引き立てていると思います。
たまには、こんな奇想天外なちょっと気持ち悪い?楽しいハロウィン絵本も喜ぶと思います。小学生にもおすすめかもしれません。