3歳で親に捨てられ施設で暮らしている悠由。月の精霊でもいそうな古い洋館で、捨て犬「ムーン」の世話をきっかけに流という男の子と出会う。でも中学で知り合った友達のルナとも流が原因で確執ができてしまいます。悠由はテストでルナにカンニングふうのメモを持ち物に隠され、先生に見られてカンニング現行犯としてクラスの前で非難され、「施設育ちだから」と同級生にばかにされますが、何とか名誉挽回。同時に流が描いた悠由の絵を見て、悠由の母らしき悠里の情報が入ってきて、流とマサ姉の大活躍でとうとう真相を知る愛子おばさんに辿り着きます。真相を聞くと、月というキーワードでいろんな人や動物が結びついていることが分かります。
とても読み応えがあって面白いです。
この作者の作品はいつもしっかりした文章で心に響きます。大人用にしても全く遜色ないので、小学生〜大人までにおすすめ。