ある日、巨大な白いものが落ちてきた。
それこそアリの世界で伝説として知られる「あんまん」だった!
中身のあんこの甘さを想像しながら、
アリたちは力と頭脳の限りを尽くして、
その形のまま「あんまん」を巣まで運ぶことに成功する。
驚愕のラストシーン・・・、はじめて読んだときのインパクトも素敵だが、
その結末を知った二周り目以降は物語自体の魅力がさらに増して感じられる。
大げさともいるスケールで語られるアリたちの努力を
ニヤニヤ、ニヤニヤしながら読むのが楽しいのだと言ったら
嫌な奴過ぎるだろうか!?
大どんでん返しのお話にありがちな一回きりを楽しむものではなく、
スルメの味わい方ができる絵本だ。