モ〜〜〜、ノックアウトされました!
なんと作者12歳の時の作品だそうです。
小学校の自由研究で作った物語なんだそうです。
表紙絵の牛らしき絵から、なんか愉快そうなお話だなとは思いましたが、こんなに笑わせられるとは、ホント笑いました。
扉絵前の献辞から、フフフです。
主人公は、シロオビ・ギャロウェイ族の牛の子クランシー。
彼が生まれた時、胴の周りに白帯のような模様が無かったので、両親は、ガッカリ。でも、心から彼を愛していました。
でもでも、やっぱり真っ黒な毛の彼は、仲間はずれ。
このあと、胴の周りを白くしようと彼が努力する姿が愉快で大笑いしました。
シロオビ・ギャロウェイ族の仲間は威張っていたけれど、体はそれほど大きくなかった。
毎年行われるレスリング大会で、ヘレフォード族に負け牧草の少ない牧場にしか住めなかったから、体が大きくなれず毎年負けの悪循環。
クランシーは、真っ黒な体だったので、闇にまぎれて夜にヘレフォード族の牧場へ豊かな牧草を食べに行っていた。
そしたら、体がみるみる大きくなって、レスリング大会へ、・・・。
この後のクランシーのレスリングの練習のページで、出てくる技(ウシガタメ・ヒズメタックル・ウシフウシャ等々)に大爆笑です。
さて、クランシーが勝ったか、エンディングは読んでのお楽しみという事で、・・・。
コンプレックスを自信に替え、仲間に頼もしく思われていくクランシーの姿が素敵です。
恋あり戦いあり、そして共生ってことまで教えてくれます。
ん〜〜〜、やっぱり名作です。
作者さんのその後の経歴を読み、やはり魅力的な方だな〜と思いました。