猿回しのサルの健気さが、かわいく愉快な一冊です。
狂言の絵本です。
猿まわしのサルの、殿様への粗相にたいして
「その猿の毛皮をよこせ」という殿様。
コミカルなタッチの絵なのに、グロ展開なの??とびっくりしながら読み進めましたが
猿にとどめを刺そうと猿回しが振り上げた棒を
芸の合図と思った猿が芸を始めてしまいます。
そのかわいさ、けなげさ!!
殿様も胸を打たれて、その芸に褒美まで下さる大団円!!
狂言って、クスッとくるお話が多いように思いますが
これはちょっとウルッとくるお話でした。
猿の表情が朴訥としていて、癒されます。
狂言っていいなー。