純粋にみどり色の目に惹かれて、猫さんのところにやってきたさかなさん。さかなさんと暮らすことで、身近にあったけど気付かなかったことを、猫さんはたくさん体験していきます。季節を感じさせながら、自然を表す表現の豊かさに物語の中に引き込まれ、猫さんさかなさんと一緒にとてもファンタジックな世界にひたれました。
ちょっと、ぶっきらぼうな猫さんが、さかなさんと過ごすうちに、さかなさんのことがとても大切な存在になっていきます。そんな猫さんの思いに胸がいっぱいになり、物語の最後はとても幸せな気持ちに満たされました。ともだちがいるって、素敵なことだな。と思いました。
小学校低学年から自分で読めると思いますし、小さい子に読み聞かせてもとても良い本だと思います。
私の感想文だけでは、お伝えしきれない作者の素晴らしい感性に、子供も大人も触れてほしいと思える本でした。