ランキングに入っていたので、気になって読んでみました。
くまとうさぎが共存して仲良くしている絵本が多い中、リアルな力関係を見たのは久しぶりです。
邦訳は音も内容も完璧ですし、大人が読むとその怖さがスッと染み渡るようで気持ちいいくらいです。
ただ、子どもにはあえて読み聞かせしたいとは思わないタイプの本だなと思いました。
子どもなので、うさぎの行方やくまがうろたえてるわけににふと疑問を抱いたときは素直に聞いてくるでしょう。その時にそのまま説明したのでは面白みは伝わらないし、あまり説明したい内容でもありません。
間を理解し、うさぎの行方を感じ取るから面白いのであって……、親としては落語のオチだけを説明するような苦行です(笑)
大人向けとしては、絵柄も内容もすっきりしていてとても良い本です。
子どもには、自分で読み取れるくらいの年齢になってから出会って欲しいと思います。