浜田廣介の代表作といえば『泣いたあかおに』なのです。
子どもたちの誰もが知っているこのお話も、いろいろな人が描いていて、それぞれに赤鬼さんの表情が違い、性格だとか人間性だとか、赤鬼さんに対する思いも微妙に差異が生じてしまいます。
でも、昔話としてとらえていた私にとって、平成の赤鬼さんは内向的でありながら、結構アクティブです。
人間たちと仲良くした赤鬼さん。
昔乍らのひなびた家ではなく、随分と今風な家具をそろえ、人間を招き入れるための必死さが加わりました。
自分には梶山俊夫の描く素朴な赤鬼のイメージがしみ込んでいるので、浦沢直樹さんの描く赤鬼には違和感を覚えました。
でも、リメイクされていても、お話は同じなのですよね。
今の子どもたちには、親しみをもてるのでしょうか。