やなせたかしさんの作品という事でセレクト。
戦争の愚かさがやんわりと語られる寓話のような読後感です。
小さな国の王様と、3人の国民のおはなし。
ある日、南の国から、ゾウのジャンボと、ゾウ使いのバルーが届けられます。
なんとも奇想天外ですが、ここは友好の証という事でしょうか。
ところが、東の国と西の国で戦争が始まり、
この国もひもじくなってしまうのです。
当事者でなくても影響を受けてしまい、
王さまが苦渋の決断。
戦時下ならではの発想です。
ところが、そのジャンボが活躍、戦争は…。
題名の「さよなら」が気になりますが、
「また あした」に希望を感じます。
やや難解ですが、戦争の愚かさはマイルドに体感できそうです。