小学5年生になった息子と読みました。
国と国との関係や、歴史などを意識しだした息子。
第二次世界大戦、ドイツ軍、連合軍、
ドイツとオランダやベルギーとの関係は???でしたが、
とにかくドイツ軍に占領されていて、
誰も彼もがちょっとしたことでつかまって連行されてしまい、
そんな緊迫した中で生きているオランダやベルギーの人々の生活や
息遣いが、とってもよく伝わってきたと思います。
小さい子二人を託されてしまったピート。
スケートへの熱い思いと、
大人たちから注がれた、ぎっしりと詰まった期待、責任感。
長いお話ですが1ページ1ページが緊迫で、
手に汗を握ります。
無事に任務を完了したピートと、
後日談まで読み終えたときには
本当に体中の力が抜けるかと思いました。
日本が舞台の話ではないけれど、
戦争というのはこんなにも、人々に緊張と無理を強いるものであること、
有る日突然家族が引き離されてしまうことが、
そして、本当に実際にこういうことがあったのだということが
とてもよく分かる一冊です。