迫力ある版画絵が恐がりの子には少し苦手かもしれませんが、受け入れられる子なら、幼稚園年長〜小学校低学年頃に触れるといいのではと、私的に思います。大人は随時。
子供だけでなく、大人の心にも響く素晴らしい作品です。
三十路にて幼稚園の本棚でこの絵本と出会った私は、一回目は涙が盛り上がって恥ずかしくて、日を置いて家で、3歳の娘に声を詰まらせながら読みました。
最後の1ページがあるからこそ名作なのだと思います。そこがこの絵本の真髄ではないかと思います。エルフには、両親の愛というものを強く感じました。
決してこれだけが本当の優しさ・強さだとは言いたくありません。自己犠牲のうえに成り立つ優しさや強さは本来嫌いですが、でもエルフにとって群れの子供たちは我が子同然でした。その我が子たちが、命の危険にさらされたとき親はどうするでしょうか。これも間違いなく優しさ・強さです。
楽しい本ばかりでなく、こういう崇高な絵本にも触れてみませんか。