どちらも娘の誕生日にプレゼントした絵本ですが、どいかやさんの「ハーニャの庭」という本を読んだとき、「わあ、なんだかターシャの庭みたいで、すてきだな」と感動し、今度はターシャ・テューダー作のこちらの絵本を読んでみました。
まさに五感で四季を感じられる絵本!
農場に住むサリーは、季節が変わっていく様子を、自分のからだ全部を使って確かめます。水仙の春のにおいや、野いちごの甘酸っぱい味、真っ赤な落ち葉の輝きや、真冬の暖炉の暖かさまで、本当に自分自身の感覚として伝わってくるような見事な描写です。
そして、サリーの仕草や表情の、なんと子どもらしいこと!
拾い集めたどんぐりを見つめる横顔や、子猫をだっこしたときの笑顔・・・まるで目の前にいる娘が、絵本の中に入っていったように感じます。
「すばらしい季節」を生きている娘の今を心に刻みながら、いっしょに四季の移り変わりを楽しみたいな、と思っています。