わたしには、『ええところ』なんて、ないんや。すっかり自信をなくしている あいちゃん。
ともちゃんが見つけてくれた あいちゃんの『ええところ』は、「てがあったかいところ」。
意表をつく、この返事。
あいちゃんの手の温度と同時に、ともちゃんの心の温かさも伝わってきました。もちろん、あいちゃんも、そのことに気づきました。
くすのきさんのお話って、本当にグッときます。
そして、もうひとつ、関西弁に乙女な絵!一見、ミスマッチ。でも、これがたまらなくいい!甘く温かく・・・、心に染み込んできます。
4歳くらいまでは、全能感を持っていても、いつの日からか前に出ることをためらい始める。人と比べて、人に言われて、周りの謙遜する姿を見て、自信をなくしていく子ども達・・・。そんなころに読んであげたい。
この本は、園で男の先生が、選んで持ってきてくれた本だそうです。
卒園を控えた娘たちにこの本を選んでくれた、先生の想いが伝わってきました。
ひとの温かさに気づかせてくれたこの本。
ありがとう ともちゃん。ありがとう せんせい。