雲が高い山のてっぺんにぶつかって ひとしずくの水滴となり 地上に落ちてきます。
水滴はやがて 仲間と共に川になり海へたどり着き もう一度雲となり空に還るまでを描いた絵本です。
「だから 空は水色なんだぁ…」
本当にそうなのかは分かりませんが なんとなく納得してしまいました。
水のある場所はオアシスとなり 様々な命が誕生します。また 別のところから訪れる命もあります。
命の根源である「水」は 天からの授かり物ですね。
そして「水」は たくさんの命を育み 恵みをも 地球上にもたらしてくれるのですね。
作者の下田さんが大陸を旅した時に見た風景や 教えてもらった話から この絵本は作られたと
後ろの見返し部分に書かれていました。
乾いた峠や砂漠を旅したことで 「水」をとても尊い存在と 強く感じたのではないでしょうか。
そんな下田さんの感性が伝わってくる絵本でした。
全てのページには 生き物のような躍動感あふれる「水」が描かれていて パワーをもらえますよ。