厳しいモンゴルの大草原にバートル少年の普段の暮らしがあると思うと、実に感慨深い。しかし、まだ若い一人息子に対して、狩りに参加することを初めて許したおじさんや父親の心境には、さらに感慨深い。父親として、あるいは息子として、おそらくは仲間として認め合ったという喜びは、何物にも代え難い宝になるのだろうと思った。
また同時に、狩るという行為に、ひととして生きることの意味を常に問いかける暮らしだと、深く気付かされた。言葉と映像にまみれて暮らす私たちは、いのちの尊さを軽くしてはいまいか。よくよく考えてみようと思う。
モンゴルのバートル家族に、感謝。