五味太郎さんのもはや古典的言葉遊び絵本です。
「さる」が「〜る」(動詞)で話が進みます。
「る」で韻が踏んであるので、耳に軽快です。
しかも、全体でちゃんとストーリーになっています。
ここは、耳で文章を感じながら、絵を読みます。
まさしく、絵本ならではの手法です。
さる、くる・みる・ける・とる・・・、
確かに、サルがやってきてりんごの木を見て実を取る様子が鮮やかに伝わってきます。
もちろん、ちゃんと落ちもありますよ。
私は「競(せ)る」にうなりました。
絶妙な表情のサルにも目が離せません。
幼稚園児くらいから盛り上がれそうです。