こういう絵本を読むと、少し考えさせられます。
かつては、みんなの役にたっていた。お客さんの笑顔を見るために、頑張って走っていたばすくん。
そして、だんだんに古くなってゆき、壊れてしまう。そして、捨てられてしまう。
誰にもかえりみられることの無くなったばすくん。
子供たちはみんな、「ばすくんかわいそうだよ」というのではないでしょうか。
大人は少し、胸がズキっとするかもしれません。
大人にとっては古くなった物や、いらなくなった物は、当然捨てられるべきもので、普段からやっていることですから。
でも、やっぱりばすくんには、深く同情してしまいます。
壊れたバスに文句をいうお客さんに、「ごめんなさい」と何度も謝るばすくん…。
こんなに頑張っているのに、どうして捨てられなければならないの!?と
普段の自分をそっちのけにして、いいたくなってしまうのです。
ですから、このお話のラストには、本当に嬉しくなりました。
心がほうっと温かくなるお話です。
ちなみに私は、この絵本の、ばすくんの行き先表示や、広告がとても好きです。
うまく作ってありますねえ、なかやさん。