実話です。
若きフランス大道芸人フィリップフティー。
ノートルダム大聖堂・シドニーハーバーブリッジ等、有名建築を綱渡りで制覇し、逮捕歴500回以上。
彼が、狙いを定めたのが完成間近の世界貿易センターのツイン・タワー。
1974年8月7日。
地上400メートルの高さにロープが張られ、彼はまた渡った。
絵本の中で、彼がかなり用意周到に作戦を練り、思いを遂げたことが描かれています。
息子は前のめりになりながら、仕掛の部分を開いて聞き入っていました。
「え゛〜」「ひょお〜」「うわぁ〜」とか声を出しっぱなしでした。
ここまで来れば、“世紀の芸術的な犯罪”と呼ばれ賞賛されるのも納得です。
情熱で世界を制した男の姿は、人々の心を感動で揺さぶるものがありますね。
あのツイン・タワーは、このような素敵な感動を持って記憶に残されてもいるのだと知り、少し救われた気がします。
最後に、今回の処罰が洒落ていて、ほんとに良い話に出会えたと思いました。