「犬を庭園の中に入れてはいけません」
元魔術師のこの言葉。
もし入ってしまったらどうなるのか、気になってしまいますよね。
やんちゃな犬フリッツを預かることになった少年アラン。
フリッツを追いかけて、この庭園に入ってしまいます。
オールズバーグならではの余韻がたまりません。
あれはやっぱり魔法だったのか。
そうともとれるし、そうじゃないとも考えられます。
どちらかといえば前者よりで、それは同じオールズバーグ作品の「西風号の遭難」でも同じようなにおわせ方のラストでした。
そして、魔法だったとしたら、最初からあの元魔術師は魔法のとける時期を分かっていたのか。
いろいろ考えるのがまた楽しいです。