永遠の名作「ちびくろさんぼ」には及ばないと思いつつも読みました。
確かに全体的にやっぱり続編という感じがしますが、大ヒットした映画の続編のような期待はずれ感はありません。
そもそも「ちびくろさんぼ」も知らなかったうちの子は同じようにお話を楽しんでいました。
このお話は、わるいさるがさんぼの弟のうーふとむーふを連れ去り、さんぼが助けようとがんばるお話ですが、読んでいて昔話のテイストを感じました。
はっきり「わるいさる」と明記してあるところが分かりやすい反面、今時っぽくはないと思ったのです。
ただ、このさるは自分たちの子供にしたいという理由で連れ去ったところが極悪ではなく、ラストにひどいしっぺ返しがないところも全体的にぬるい感じです。
そして親子ともども、鷹が出てきて助けるところにそう快感を感じました。またちょっと生々しい鷹へのお礼も印象的でした。
「さんぼのママは、ホットケーキしか作れないの?」
と、長女が疑問に思ったことも面白かったです。