とにかく絵がド派手です。口が大きくて、歯の一本一本までご丁寧に描いてあるほどです。この絵と「中川ひろたか:作」に魅かれてつい手に取ってしまいました。
クセブツキさんは、いろいろなものに憧れて、一度でいいから成りきってみたいなあと思う夢みるおとうさん。でも、どんなにカッコ良く見える仕事でも、内容は結構ハードなもの。
パサナさんのお店から、なりきりセットを借りては、憧れの職業の人に変身してご満悦のクセブツキさんに、どことなく少年らしさを見つけてしまい、うふふと笑ってしまいます。
そして、変身しては挫折するのも面白い。最後までこの繰り返しかと思いきや、最後は、息子の前で大活躍です。
少年の気持ちでフワフワしていても、中味はやっぱりおとうさんというところでしょうか。それが「おとうさんはスーパースター」たる所以なのかもしれませんね。
街の様子やパサナさんのお店の中など、絵にも遊び心がいっぱいで楽しいですよ。