思春期男子デニスの女装願望。
出発点は両親の離婚だったのでしょうか。
単純にごっこ遊びの延長だったのでしょうが、年上の女子リサの遊び心にハマってしまいました。
女装して人前に出るスリルと快感。
話は底知れずドタバタ喜劇に落ち込んでいきます。
おかげでデニスは退学処分。
退学したものの起死回生のメンバー総女装のサッカー試合。
学校の校長先生や、行きつけの店の主人も女装に目覚めてしまうほど、小説はワルノリの展開ですが、ダメおやじに思えた父親が、とてもいい味の哀愁路線で締めくくってくれました。
この小説は読んだ人にしかわからない世界でした。