昔話のようですが、田島さんの創作絵本なのだそうです。
味のある画風と、方言の文章、時代設定がそう感じさせるのでしょうか。
ぐうたら暮らしていたごさくの家の床下から、だいふくもちが出てきます。
だいふくもちが「あずき、おおせ」と言うので、あずきを食べさせてやると、
だいふくもちは分裂(増殖?)して、いくつものこんまいもちを生んだのです。
それを自分で食べているだけならまだよかったものの、
ごさくは欲を出して、商売を始めます。
こんな楽な商売はないと、もっと儲けてやろうと思ったのが運のつき・・・
最後に残された財宝や着物がわびしいですね。
3歳の息子(厳密には、2歳後半から読んでいましたが)は、
独特の土佐弁の文章が面白いようです。
私も、土佐弁に縁もゆかりもない人間だけど、雰囲気だけで調子に乗って、結構上手に読んでいるつもりでいます(笑)
まだ、内容はよく分からないみたいで、「なんで?」としきりに聞いてきます。
変に説明する気にもなれず、「なんでかなぁ・・・」「なんでやと思う?」って答えています。
こういうお話は、大人から「これは欲張りはいけないよっていうお話なんだよ」って解説されちゃうと、途端にお説教臭くつまらなくなってしまうと思うのです。
息子自身が、自分で考えて気付くときまで、ときどき読んであげようかなと、気長に構えています。
なんたって、彼の将来はまだまだ長いのですから。