一昨年の冬に本屋さんの絵本棚から衝動買いした、デンマークの冬の季節のお話。
主人公の「しりたがりやの はりねずみ」を始め、「ひよこをつれた めんどり」、「やかましやのがちょう」、「きのうえの ねこ」、「いぬの おやこ」、「こぶたと ははぶた」、「なかよしの こうま」などが、はりねずみのあたまに引っかかったリサのくつしたをめぐって、生き生きと登場してきます。
絵もお話も、実にリアルに丁寧に描かれ、冬の透明でヒンヤリとした空気の中で動物たちが繰り広げる楽しげなドラマの息遣いがきこえてくるようです。
人間の登場はしっかりした感じのリサひとりですが、(だから余計になのしょうか)、自然の中で共に生き暮らす人と動物に、生命の輝きを感じさせてくれます。
サブストーリーなどの凝った構成に、読むたびに新しい発見があるのでしょう。
季節とは関係なしに、5歳半孫娘のお気に入りの一冊です。