おにぎりから生まれた可愛いおにのおはなし。
むかしむかし、ひとりぼっちのこたろうが、おなかをすかして歩いていると、
小舟に乗ったひとつのおにぎりをみつけます。
近づくと、なんと、おにぎりからちいさなおにが生まれたのです。
おにぎりおにと一緒にたどり着いた無人島。
そこで、おにぎりおにが、猛烈に働き始めるのでした。
おにぎりおにの並外れたパワーで、水田を作り、稲を育てて、米をとり、
あっという間におにぎりを作ったのです。
そのすご技に呆然としてしまいました。
お話の流れが、見開きに右から左へとわかりやすく描かれてるので、
すごくスピーディに感じました。
そして、そのおにぎりから、またおにぎりおにが生まれて・・・
これまた、可愛いおにたちの誕生です。
同じ顔と同じ体つきをしているけど、色が違うのね。
次から次へと話の展開が大きくなっていって、ぜんぜん飽きません。
続きがどうなるのだろうと気になって、最後まで楽しむことができました。
さて、おにぎりおにたちが作ったおにぎりのバリエーションはとても豊富です。
美味しそうなおにぎりもあれば、
中には、「え〜!!」と思うようなおにぎりもあります。
たとえば、「お(尾)にぎり」「うにぎり」(とげがいっぱい)「ひとでおにぎり」など。
味はどうなんでしょう?
見た目は楽しいですが、実際食べてみたいのは、そんなにないかも。
子供たちの反応が見てみたい絵本ですね。