カプリ島といえば、イタリアはナポリの近くに位置する風光明媚な観光の島。
そのカプリ島のよくばりな王様が、突然の強風にすべてを失ってしまいます。
一方ナポリの貧しい洗濯おばさんのジュエルは、突然の強風が運んできた幸福でとても裕福な生活に恵まれます。
二人の対極的な性格と、ハッピーエンド。
愛は歳も性格も身分も超越するものなのです。
たらふくものを食べるために、口が二つあったらいいのに。
王様のとどまることのない欲望の言い回しが印象に残りました。
訳文がちょっと上品すぎるような気もしましたが、とてもおしゃれな絵本。
高学年のおませさんから、ヤングアダルト向けだと思います。