爽やかな南仏の風を感じる 海辺のまち。
堀内画伯の絵本の仕立ては、しゃれたリネンのプリント柄みたい。
ところがどっこい、フランス民話はナイフのように鋭い。
何気なく落ちていたお金…。
拾って罪の意識なく、いちぢくを買う…、それもいくつも…。
「あっ、いけないんだー」と、娘は口をはさむ。
食べ落したいちぢくが、すぐに果樹になる…。
そしてまた、もいで食べようとする…、そこへ鬼が来る…!
「トサカの漁師さん!」と、娘がさけぶ。
こんなパンクな鬼は見たことない…、さすが南仏。
その後淡々と、子どもを食べるためだけに、話が進む。
しかしページのイメージは、爽やかな南仏。
そのギャップが、この絵本の肝らしい。
娘は言いました、「ピトシャン・ピトショ、
なんでーハサミなんて、いつも 持ってあるいてんの?
ころぶとね、あぶないでちょ!」
だったかなぁ…。
とりあえず、感謝