ワタリガラスに連れ去られたシロクマの子どもは、人間の赤ん坊として人間に育てられることになりました。
何度読んでも、この飛躍についていけないのです。
七年後、ワタリガラスは人間として育った子どもを、シロクマたちの世界に誘います。
産みの親と育ての親、シロクマと人間の対面。
子どもの選択は、冬の間はシロクマと、夏には人間と暮らしていくというものでした。
唐突な展開だけに咀嚼しきれないのと、絵に癖があるのでシロクマだけが浮いてしまっている感じです。
子どもの選択を受け入れた世界には、深い象徴を感じました。