王女フェンベルクは13歳でグールの軍を率いる将軍だったが敬愛していたギル兄の陰謀で、牢に入り、奴隷として売られ、他国を知り、グールも実は人間だったことを知ります。グールのテオに買い取られ、自分の無知を知り恥ずかしく思うフェンは1作目でクレインやサチといった爽快な面々に出会います。
今回はソルド王国を訪問しますが、理想の王国に思えた国なのに、王は拘束されていて言葉も出せず、クーデターが起こります。騎士見習いのロカと出会ったフェンは、天才アシュレイと出会います。更に謎の人物に国王を奪われ、ロカを殺されかけますが、フェンは王の行方をロカとの友情のために追います。真実というものについて、よく考えたくなる本です。
他国から攻撃を防ぐために他国の有力者の子息と留学生という名目で人質にとるのが大学の存在意義、という考え方はとても勉強になりました。
小学校高学年か中学生くらいからおすすめ。