狂言を絵本にされたのも なかなかおもしろく 井上洋介さんの絵が動きあり 味があり 愛嬌ある鬼にも 親しみが持てます
若者の賢さ(鎮西八郎為朝といわれているそう)がすかっとした お話になっています
鬼の娘の 「おくいぞめ」とは 鬼の世界でも 娘を大切にしているのが伝わり 人間の世界では 3、4ヶ月の赤ちゃんに「お食い初め」という儀式をするのですが みんなで子どもを大切に育てているさまが鬼も同じだと思うと なんだか 鬼が愛おしくなりますね
若者は 鬼の娘に食われるくだりがおもしろい「あしからくおか それともあたまからくおか?」 歌いながら鬼の娘が言うのもおもしろい
若者とうでずもう あしずもうをして 娘は負けて 泣き お父さん鬼はなだめる姿は 父親ならではの胃愛情
人の親もこんなふうに 子どもを愛して 育てなさいよと教えられているようですね
鬼の首引きのくだりも 狂言で演じたら おもしろいでしょうね
ラストの 鬼のお父さんに抱かれた 娘はなんとも 安心感のある姿ですね
なかなかおもしろい絵本です