登場人物の男の子は、おじいちゃんっこ。おじいちゃんが大好きなことがページをめくるたびに伝わってきます。
おじいちゃんとの付き合いが濃ければ濃いほど、貴重な経験をいっぱいしますよね。おじいちゃんの口癖である「ごくらくごくらく」だって、おじいちゃんだからこそ出た言葉で、その言葉が聞けた男の子は、本当に幸せ者だと思います。
男の子は、おじいちゃんがなくなったことを、「ほとけさまのくにへいった」と言っています。死をこのように表現できることができる男の子に、おじいちゃんの心が息づいている証だと思います。
おじいちゃんは、なくなっても、男の子がさみしくないように、「ごくらく」という言葉をプレゼントしたんじゃないかなって思いました。