ペギー・ラスマンの描く動物たちは本当に「かわいい」の一言がぴったり。「おやすみゴリラくん」と並んで、何気ない動物たちのしぐさにいろいろな発見のある作品です。
お話は就寝までのカウントダウン10分前からのできごとを表しているだけですが、絵を眺めるだけでも和みます。しかし、寝る前の時間をテーマをした絵本のなんと多いことか。一人で暗闇に残される子どもたちを慰める、あるいは眠りに誘う絵本は、絵本のひとつの役割でもあるのでしょう。楽しく、心地よい眠りをもたらす時間が必要なことはこの作品にもよく表れています。