『サンタクロースのしろいねこ』のコンビが描く、リアルな猫とチョコレートの世界です。
代々続くチョコレート屋のおじいさんは気難し屋で笑わないのです。
そこに一緒に住むねこも、お客の来ない店で退屈そうです。
ある日、おじいさんの思い付きで、チョコレートねずみがたくさんできたのですが、
それを見ていたねこは、ひらめくのです。
そのチョコレートねずみを、八百屋、パン屋、食料品屋、花屋、金物屋に置くと、
お店の人々はひらめいて、チョコレートとのコラボレーションが次々に起こるのです。
そして、あのおじいさんにも変化が!
ねことねずみ、チョコレートの三重奏です。
ねこのリアルな毛並みや艶、表情がたまりません。
ねこ好きならなおさらでしょう。
しかも、いろいろなチョコレート菓子の見事なこと!
とてもおいしそうで、スイーツ好きもたまらないと思います。
そして、絶妙な、チョコレートねずみの存在感がすごいです。
巻末にはチョコレートについての解説も興味深いです。
ねこにはチョコレートを食べさせてはいけないんですって。
ちょっとびっくりしました。