東日本大震災の大津波で家族を失ったえなちゃんの物語。
6歳のえなちゃんは家と母を津波にさらわれ、母方の祖母のうちで暮らしているのです。
そこの裏山で出会った、見知らぬお兄ちゃんは、
「月の貝」を手のひらに載せてくれたのです。
それは、手にした時は新月で何もないけど、だんだんと満月まで光り始める不思議な光。
そして、えなちゃんは、亡くなった人たちと出会う、不思議な体験をするのです。
とても幻想的な、でも、悲しみにそっと寄り添うストーリーでした。
ただ、子どもが感じ取るには少し難しいかもしれませんね。
作者の名木田恵子さんは『キャンディ・キャンディ』の原作者水木杏子さんです。