山奥の一番高い岩山の竜の巣に、三つの卵がありました。
先に二つの卵がかえり、三匹目にかえったのがまんまるな体のハオちゃん。
先に生まれたお兄ちゃん達は上手に空を飛んだり雲を作ったりできますが、ハオちゃんはまだ何もできません。
ある日父さん竜と母さん竜の留守中に、ハオちゃんがお兄ちゃん達と飛ぶ練習をしていると、風使いのせんにんちゃんがやってきてケンカを始めてしまい…?
読んでみて、たちまちハオちゃんの可愛さにノックアウトされてしまいました。
まあるい体につぶらな瞳、雲の浮き輪をつけているところや、風船のようにふくらんで目が点になっているところも、すべてが可愛い!
うちにも来てほしいなぁなんて、思ってしまいました(笑)
弟思いの二匹のお兄ちゃんとせんにんちゃんとのケンカも、幼稚園児くらいの子供のケンカを見ているようで、すごーくほほえましかったです。
このくらいの年齢ってケンカやトラブルもたくさんあるけど、何かのきっかけひとつですぐに仲良くなれるんですよね。
大人になるとこういう友達の作り方はできなくなるので、ちょっぴりうらやましいかも。
他の子ができないことをフォローしあって付き合っていけるのも、友達ならではですよね。
ハオちゃん兄弟とせんにんちゃんのこれからを、他のお話でも見てみたいなと思いました。