エチオピアの昔話だそうですね。
アディ・ニハァス(難しい発音ですね)の村の12人の男たちのおはなし。
粉をひいてもらいに出かけた道中、仲間がそろっているか気になり、人数を数えてみますが、
自分を数えなかったので、一人足りないのです。
あと二人も数えてみますが、やっぱり自分を数え損ね・・・。
すっかりパニックになった男たち、帰途の途中にいなくなった一人「あいつ」のことを想い、
妄想してしまうのです。
「あいつ」は、みんなの妄想ですっかり英雄になり、村に帰り着いても、
その話は村人まで感動させるのです。
もちろん、真相が明らかになりますが、単なる笑い話で終わらないのがすごいです。
実にアフリカンな力強さを感じました。
数の概念がわかる年齢から楽しめると思います。
西村繁男さんの画風が最近のと違って意外で、でも、アフリカンにぴったりで気に入りました。