町からの帰り道、12人いたはずの男たちが1人たりない!
その場にいる12人全員、自分たちの勘違いに気づかず、話していくうちいるはずのないその1人は勝手にヒョウに食べられたことになっている。(特に6人目あたりから怪しくなってますね‥笑)
「オイオイ、一体誰の話をしてるんだ・・」と突っ込みながら読み進めていくと、機転がきく女の子のおかげで12人ちゃんと揃ってることに気づきます。
「良かった、これで勘違いだったと気づいたか」と思ったのもつかの間、更なる勘違いで話は盛り上がり、村の英雄が誕生するのです。
最初から最後まで勘違いに気づかなければ、もうそれは勘違いではない!?
おかしさの中に、エチオピアの人たちの大らかさや優しさ、空想力の豊かさに感動したり、こうやって英雄は生まれるのか、、と妙に納得したり。
西村繁男さんの黒くて太い輪郭線に、オレンジと青緑色の力強い挿絵が、アフリカのたくましい生命力を感じさせる楽しい絵本でした。