ジオジオのかんむり」 ぼのさんの声

ジオジオのかんむり 作:岸田 衿子
絵:中谷 千代子
出版社:福音館書店
税込価格:\1,100
発行日:1978年04月
ISBN:9784834007145
評価スコア 4.76
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みんなの声 総数 104
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  • 今、この時がしあわせだということ。

    • ぼのさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子11歳、女の子8歳、女の子4歳

    これも、てれび絵本で知りました。
    静かで穏やかなお話と、決して派手ではないけれど温かみのある絵(あの土田義晴さんが師事しただけありますよね?!)に惹きつけられ、朝の忙しい時間にもかかわらず、手を止めて聞き入ってしまいました。

    強さの象徴であるライオンが、ひとりぼっちで老いていく寂しさ。
    お母さん鳥が、6つもあった卵をすべて失ってしまった寂しさ。
    ふたりの空虚な寂しさが溶け合って沈んだ気持ちに、ぱーっと花が咲いたような後半の展開がみごとです。

    確かに、ジオジオはいつか亡くなるかもしれません。(しかも、そう遠くはない未来に・・・)
    でも、今この時は、すごくしあわせなのです。
    ジオジオの優しげな表情を見てください。
    闇夜で安心して眠るジオジオととりのおかあさん。
    ジオジオの冠の中で、うまれたばかりのななつのひなたちが、えさを待ってる、上から見たシーン。
    そしてラストの、ななつのことりたちを自分の体にとまらせて、鳴き声を聞くジオジオのしあわせそうな顔。(お母さん鳥の他の2羽はお友達でしょうか?)周りの淡い色もすごく素敵ですよね?!
    その3シーンを見てしあわせな気持ちになれれば、いいんじゃないかしら?!と私は思うのですが・・・(感覚が子供に近いのかなあ?!)

    投稿日:2004/11/30

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