これも、てれび絵本で知りました。
静かで穏やかなお話と、決して派手ではないけれど温かみのある絵(あの土田義晴さんが師事しただけありますよね?!)に惹きつけられ、朝の忙しい時間にもかかわらず、手を止めて聞き入ってしまいました。
強さの象徴であるライオンが、ひとりぼっちで老いていく寂しさ。
お母さん鳥が、6つもあった卵をすべて失ってしまった寂しさ。
ふたりの空虚な寂しさが溶け合って沈んだ気持ちに、ぱーっと花が咲いたような後半の展開がみごとです。
確かに、ジオジオはいつか亡くなるかもしれません。(しかも、そう遠くはない未来に・・・)
でも、今この時は、すごくしあわせなのです。
ジオジオの優しげな表情を見てください。
闇夜で安心して眠るジオジオととりのおかあさん。
ジオジオの冠の中で、うまれたばかりのななつのひなたちが、えさを待ってる、上から見たシーン。
そしてラストの、ななつのことりたちを自分の体にとまらせて、鳴き声を聞くジオジオのしあわせそうな顔。(お母さん鳥の他の2羽はお友達でしょうか?)周りの淡い色もすごく素敵ですよね?!
その3シーンを見てしあわせな気持ちになれれば、いいんじゃないかしら?!と私は思うのですが・・・(感覚が子供に近いのかなあ?!)