若い頃は力がみなぎり、
一人でも自信に溢れた生活をしていたであろう
ライオンのジオジオが、
老いに気づき、
水面に自分の顔を映すシーンは、
孤独に悩む心が映しだされているようで、
心が痛む感じがする。
ジオジオの後ろには、
若い黒ひょうが獲物を追いかけている場面だろうか?
対照的に描かれ、ジオジオの寂しさが伝わってくる。
灰色の鳥との共同生活のなかで、
少しづつ癒され、生きがいを感じていく姿は、
しみじみとした感動を感じさせてくれる。
ピンク系で彩られた最後のページのジオジオは、
満ちたりた様子で、穏やかな表情だ。