ざ・ちぇんじという作品を読んで、原作(元ネタ)にも触れてみたくなり、原作をかなり忠実に訳しているらしいこちらを読みました。
田辺聖子さんの訳がとても読みやすくて、スイスイ入ってきます。設定も男の子みたいな女の子、女の子みたいな男の子の姉弟がそれぞれ性別を偽って宮中で華々しく活躍するという、少女漫画のような設定で、今でも十分楽しめるストーリーです。古さを全く感じないことに驚きます。
ざ・ちぇんじは本当に少女漫画なので、終始コミカルだしみんながみんなハッピーエンドなんですが、原作はシビアな面もあります。特に中将の扱いの違いには驚きました。それらも含めて面白く、どう物語を締め括るのか気になって仕方ありませんでした。