アメリカに住むNYの三姉妹の家族がいます。ソフィー、アナ、トルーディ。姉妹の真ん中のアナはお人形屋さんのデザインも手伝う11歳の女の子。ある日、同じ年のいとこタニアがロシアから一人で来て、母親が来るお金をためるまで居候することになります。野良猫ジンジャーとその子ヒーローを拾う事件を通して、徐々に仲良くなれていく三姉妹といとこのお話。
タニアの貧乏そうな過去、非常に切ないです。食事が1日1回入ったらなんとかやりつないでいくために、アメリカにきても3食出るのにこっそり枕の下に隠すエピソードは切ないです。
現実的に、貧乏という設定のアナの家族が、1年以上未定という予定でいとこを受け入れてその食費から被服費から何から負担するというのはすごいことだと思います。しかも、タニアの母からは「いつかゆっくり返していく」というようなことも言われていないですし。宗教的なものも関係しているかもしれませんが、すばらしい自己犠牲精神です。