読み聞かせをしているお母さんから借りました。
「5年生の読み聞かせで読んだら、みんな真剣に聞いてくれて、いろいろ考えたみたいよ。心に残る本だから、是非読んでみて」と進められました。
第2次世界大戦の前から戦中にかけて、独裁者ヒトラーの率いるナチス・ドイツがドイツ民族純血主義をとなえて、ユダヤ人絶滅計画を立て、ユダヤ人を強制収容所に送りこんで、毒ガスなどで大量虐殺した事件の中でおこった話です。
強制収容所に行く電車の中から、スピードがおちた瞬間、両親があかちゃんである我が子を、電車の窓から、なげたのです。
「お母様は、じぶんは「死」にむかいながら、わたしを「生」にむかってなげたのです」
エリカの言葉です。
「エリカ」という名前は、ひろいあげ、育ててくれた人がつけてくれた名前です。
無事にエリカは育ってくれた。そのエリカが、風化してはいけないと思い、語り続けているお話です。
私も考えさせられました。学生の頃、ユダヤ人の大量虐殺の話を勉強したなぁ。忘れかけていた歴史を思い出しました。
今、母親になって、エリカの両親の気持ちが良くわかる。少しの可能性でも、子供を生かしたい。そんな気持ち、よくわかります。この話は、2年生ではまだまだ理解しがたいですが、もう少し大きくなったら絶対に伝えてあげたいです。