「もし自分だったら子供を投げ捨てただろうか、、、。仮に生き残ったとしても、幸せになるとは限らない、つらい目にあうくらいならいっそ、、、」私はこんなふうに考えてしまうかもしれません。万が一の希望に望みをかけたお母様と、それ以上に自らの危険もかえりみずエリカを育ててくれた人の勇気に心がうたれます。最後のカラーページ、「貨物列車」をながめる後ろ姿からは、過去を受け止め今をしっかり生きているという気持が伝わってきます。
「国」が戦争をしていても、一般市民には国境などないのだ、と感じました。
「戦争はいけないことだ」と子供に漠然とおしえるより、このような絵本を読ませるほうが、子供が戦争を考えるきっかけになると思います。母親の立場で読むのもつらいです