タイトルが衝撃的でしたが、この夏息子が戦争について調べていて、同じ11歳ということなので、ぜひ読んでみたいと思っていました。
原爆が投下されてその後の様子、当たり前のことなのですが、『はだしのゲン』や大道あやさんの作品と似通っているところがありました。
息子に読み聞かせをした時に、米澤さんが荷物を取りに行くために広島に出向く日が電車の切符が手に入った8月6日というところに「運が悪いな」と即座に息子の反応が返ってきました。
息子は歴史的な事実を知り得て読んでいますので、そう思わざるを得ないのだと思いましたが、一日でもずれていたらと思いました。
11歳で背負うには大きすぎる出来事で、その後米澤さんが奇跡的に助かったのもまたいくつかの偶然の重なりで、その後語り部として生きてこられて、このような本にされることは考えてこられなかったということですが、私は読んで知ることができてよかったと思いました。
当時被爆された方は現在高齢になっておられて、戦争から年数が経ち風化してしまう一方ですので、折に触れて子どもたちには紹介していきたいと思います。