みちこさんの方向音痴っぷりが最高におもしろいです。
方向音痴の人ってこうやって道に迷っていくのかという心理が手に取るようにわかります。私の知らない世界でした。
3歳の息子も「みちこさんは、この看板を見落としたんだよ」とか「この道なのにね」とか、いっちょ前にみちこさんの間違いをえらそうに指摘します。
田中六大さんの絵にときどき見られますが、隠れキャラというのか、何者なのかわからない生物がちょいちょい登場します。それらをいちいち指摘するのも幼児の特性でしょうか。毎度楽しそうです。
登場人物のファッションや雑貨屋さんなんかも、なぜかファンキーでおっしゃれーな雰囲気。
これだけ迷えば自分だったらかなり不安でへこみそうですが、常にポジティブ思考のみちこさん。運よく、最高にファンキーなお友達に会うことができました。
この本は、息子だけでなく、大人も十分楽しめました。
個人的な感想としては、大人も楽しい子ども向け絵本って、結構貴重です。親子で会話が弾んで、読み聞かせの時間が楽しいものになるからです。
子どもだけが楽しい絵本は、読み聞かせの時間が苦痛に感じることもありますからね。