作者(邦訳をされた)の君島さんの後書きで、
このお話を初めて邦訳して載せたのが「白いりゅう 黒いりゅう」という中国の昔話(民話)の本だったと書かれていました。
この本は前に読んだことがありましたが、自分の記憶の中には残っていなかったので、絵本を見て初めて面白い!と思いました。
このお話に登場する「犬」って、見た目は「チン」に似てるなと、世界のめん種というのを見て一番近い犬種を探してみたら、やはり「チン」に一番近い気がしました。うちの子はすっぱり切り込んで「雑種でしょ」というのですが、我が家では間をとって「チンの雑種」ということに落ち着きました。
上の子も下の子も「この王子、カッコいいね」と惚れ惚れしてました。
後藤仁さんは民族衣装や髪型にまでこだわって描いてくれていたので、この土地に住んでいた人々の生活をリアルに感じることが出ました。
ストーリーも絵も見応え聞きごたえがあるので、小学校の高学年以上中学生高校生くらいのお子さんたちへの読み聞かせに特にお薦めします。