世界一美味しいケーキを作って食べさせて、みんなをビックリさせるのが大好きなおばけさん。
ん〜、可愛いおばけさんだな〜。
なんて、かる〜い気持ちで読み始めました。
不機嫌な女の子の来店で、お化けさんは、腕を振るいます。
でも、女の子の反応は、「おいしい。だけど、パパの作るケーキと同じくらいかな」
自信のあったお化けのケーキ屋さんとしては、女の子に「一番美味しい」と言わせたいと、毎月一度ケーキ屋に女の子をよびます。
でも、女の子の反応は、いつも同じ。
そうしているうちに、年月は流れ、女の子がお嫁に行くので、お別れに来ました。
女の子は、少女から大人の女性になっていたのです。
そこで、お化けのケーキ屋さんは、最後に結婚式のためのケーキを日が昇ってくるのにもかかわらず、・・・・・・。
おばけさんケーキを届けられたようだけれど、大丈夫かな〜?
なんて心配しているうちに、花嫁の言葉で、ビックリ!
あ〜、気づきませんでした。
おばけさんの蝶ネクタイと女の子のリボン。
女の子は、気づいていたんですね。
おばけになったパパの作るケーキを毎月どんな気持ちで食べにきていたんでしょうか。
きっと毎月美味しくても、次の月来るために、あの感想を言っていたんでしょうね。
それを思うと切なくなってしまいました。
でも、おばけのケーキ屋さんは、気づいていなかったんでしょうねぇ〜。
ケーキを届けられただけで、きっと満足し喜んでいることでしょう。