子どもの成長は親にとって好ましい場合だけでなく、悪い方向への成長もあるということで、親としての自信が揺らいでこれからどう子育てをしていこうと悩んで眠れなかった夜がありました。
心を落ちつけるために、部屋の片づけを始めました。その時にふと手にしたのが買ってあったこの本でした。
声に出して詩を読みながら思ったこと、「生きているということ 子どもに裏切られながらも親であるこということ」と谷川さんの詩を自分のその時の心情に変えて言葉にしていました。
それから数カ月後、息子の学校で「決意の会」という12歳の今どんな風に成長していきたいかを一人ずつ発表する会がありました。
今までの成長を映した映像も流されて思ったこと、子どもは親の見ていていない時間の中でどんどん成長していくということ。
その時にも浮かんできたのは、この「生きる」という詩でした。
「生きているということ いま生きているということ」、生きるというのは、時間であり、瞬間であり、人との関係であり、成長であり、また感情でありであるように思います。
6年生の国語の教科書にも掲載されているので、子どもと一緒にも読みました。
年代によって、読む時期によって、その人の中にいろいろな「生きる」が浮かんできそうな気がします。